受賞歴

2009年度「日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー  住宅別荘部門ハンドカット優秀賞」受賞  長野県 園原I邸

2009年度「日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー 住宅別荘部門ハンドカット優秀賞」受賞 長野県 園原I邸

河原にたたずむ贅沢な山荘

オーナーのⅠさんは、名古屋市でビルのメンテナンス関係の会社を経営する 30 代の青年実業家。忙しい毎日を過ごしながら自然に囲まれた静かな場所に別荘を建てることを夢見ていた。長野県阿智村は、岐阜県境に近い。石川さんの自宅がある名古屋市から高速を飛ばせば、一時間ちょっとで行くことが出来る。そこに数年前に二方を清流に挟まれた約 2300 坪の山林を手に入れ、夢の実現が具体化してくる。
約 47 畳あるLDKには、薪ストーブ、 12 人は座れるテーブル型囲炉裏、ホームバー、そして 120 インチスクリーンのホームシアターと羨ましい限りの欲張り設計だ。それぞれを機能的に、部屋を狭く感じさせないようレイアウトするのに苦心した。デッキに出る開口部は、全開放サッシ(フォールディングドア)で、気候の良い時期は内外の境目なく、一体感のある広い空間として使える。当初より石川さんが強く希望していた露天風呂は、高級旅館のような渡り廊下をつけ、別棟として作った。母屋のログとのバランスを考え、太目の丸太の柱を使用したポスト&ビーム工法としつつ、露天風呂という和風のテイストも生かすよう考えた。
長年夢見ていた分、要望が多く、限られたスペースと予算でできる限り要望にこたえられるよう、図面を何度も書き直し、打ち合わせと説得に多くの時間を費やした。その甲斐あって、石川さんも大満足。お気に入りのログホームが完成し、週末は、多くの仲間や、愛犬たちと楽しい時間を過ごしている。