「調布市緑ヶ丘テニスコート・クラブハウス」の大きな特徴は、その外観にある。ふつう、これだけの大きさのカナディアンを市街地に建設するとなると、周囲の景観との調和が難しいものだ。しかし、このログハウスは、勾配の緩い大きな屋根、そして、全面にステンドグラスをはめこんだカーテン・ウォールによって、外観を非常にスッキリとした印象にまとめ、住宅地のなかにあっても、まったく違和感がない。また、同ログハウスは、公共施設という性格上、設計や施工に特に厳しい安全性が求められたが、施工メーカーの徹底した監理により、その要望を満たすことに成功している。最近ではログハウスの活用法も多種多様になってきたが、このログハウスは、公共施設という活用法にみごとにこたえた好例といえるだろう。