海の見える家
リタイヤ後は海の見える場所に住みたい。建物はベルウッドのログハウス。Kさんは初めから決めていた。Kさん希望の地は、東京へのアクセスも考え三浦半島から相模湾沿いに絞られた。建築の制約の多いログハウスが、建てられるかどうか相談を受け、我々は、土地探しからお手伝いした。Kさんの希望するエリアは、どこも起伏が多く、侵入路が狭く、平坦な場所が少なく苦労した。決定した場所は、JR真鶴駅から歩いても 10 分程度の高台、敷地からは相模湾を一望に見渡せる絶景ポイント。ただし乗用車がやっと入れる道と、海に向かっての急傾斜地、建てる側からすると矢張り困難な場所であった。土地の形状から建物は、間口 6.5 m奥行 11.5 m、傾斜による高基礎部分を地下室とした。地下室の海側に浴室を配し、海を見ながら風呂を楽しめる。有効にスペースを使うため 3 フロアーをスチール製のらせん階段で昇降するように工夫した。モダンなスチール階段が意外にもログにマッチすることを発見した。Kさんご自慢のリビングは海側の広いデッキと一体感を出すため、巾 3.5 mが全開放になるガラス折戸を取付け、デッキの手摺も視界に入らぬよう工夫した。リビングルームに寝そべっていても太平洋が眼前に広がる、夢のようなリビングだ。Kさんは、リタイヤまでの数年は、別荘として使用するそうだが、「永住できる日が待ち遠しい」といっている。